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受験を制する速読

Jul 20
4 min read

Updated: Jul 24

*受験マスターコースから一部紹介しています*



速読の習得方法について


日本語を介さず直接理解のトレーニング法

英語を、日本語に訳さず「英語の語順のまま」理解する力は、共通テストや英検など、時間制限内でかなりのページ数を読み解くのに、大変役立ちます。しかし、多くの人がや離がちな「返り読み」は、英語を日本語の語順に並べ直そうとして、思考時に、ムリな負担がかかり、読むスピードがとても遅くなります。このトレーニングでは、英文を左から右へ、流れてくる順番どおりに頭に入れていく回路を作ることによって負荷を減らし、より早く理解へと繋げる方法です。


意味の塊(チャンク)による情報処理

英語を1語ずつ追うのではなく、「意味のかたまり(チャンク)」ごとに読むのが、直接理解の第一歩です。人間の脳は、単語を1つずつバラバラに読むより、「意味のあるフレーズ」としてまとめて読むほうが、ずっと速く処理できます。

たとえば“The student who lives next door”というフレーズを、「その学生」「住んでいる」「隣に」とバラバラに考えるのではなく、「隣に住んでいる学生」という1つのイメージとして、パッと頭に思い浮かべます。

この練習をするときは、前置詞・接続詞・関係代名詞の「手前」で区切ることを意識します。文が長くなっても、チャンクごとに意味を決めていくことで、文の最後まで読んだときには、もう内容が頭に入っている状態を目指します。こうすると、一度読んだところを何度も読み直す「目線の逆戻り」をふせぐことができます。


サイトトランスレーションの活用

直接理解の感覚を身につけるのに役立つのが「サイトトランスレーション」です。

これは、英文を前から順番に、チャンクごとに理解していく方法です。

どうしても日本語にしたいときは、「きれいな日本語にすること」はいったん気にしません。日本語として少し変でもいいので、「英語の語順どおり」に情報を処理するクセをつけることを大事にします。

たとえば“I found a book that was written in French at the library.”なら、「私は見つけた/一冊の本を/それは書かれていた/フランス語で/図書館で」という順番で理解します。

「図書館でフランス語で書かれた本を見つけた」と、日本語の語順にきれいに並べ直す時間をなくすことで、読むスピードが大きく上がります。

このとき、頭の中で日本語を使う量を少しずつ減らし、最終的には、情景やイメージを直接思い浮かべるようにしていきます。


視線の固定と周辺視野の拡大

速読では、目の動きをできるだけ少なくすることが大切です。直接理解がうまくいかない原因の1つは、1語ずつに目を止めすぎてしまうことです。

トレーニングでは、1行を2〜3回だけ目を動かして読み切る練習をします。文の真ん中あたりに視線を置きながら、周りの単語もいっしょに見るイメージで、左右の単語を同時にとらえる感覚を意識してください。

周辺視野を使えるようになると、「次にどんな情報が来るか」を予想しやすくなります。たとえば、動詞の “give” が見えた瞬間、「このあと『人』と『物』が続くんだな」と、無意識に文の形を予想できるようになります。

この「予想しながら読む」プロセスは、直接理解を支える大事な働きです。知らない単語が出てきても、文の流れや文法から役割を推測して、止まらずに読み進める力がつきます。


認知負荷の管理と自動化

直接理解は、脳の「ワーキングメモリ(作業記憶)」をムダなく使うための方法でもあります。返り読みをしているあいだ、脳は

  • 元の英文を覚えておく

  • 日本語に訳す

  • 全体の意味をまとめる


    という、いくつもの作業を同時にしないといけないので、すぐに疲れてしまいます。

共通テストのような長い試験で、後半に集中力が切れてしまう原因の1つは、この負担が限界に達することです。

トレーニングで「英語の語順で理解する」プロセスを自動化できると、あまった脳の力を

  • 筆者の主張をつかむ

  • むずかしい論理展開を考える

    といったことに回せるようになります。


最初は、英検3級〜準2級レベルくらいの、「自分には少しやさしいかな」と感じる文章から始めるのがおすすめです。知っている単語が多い文章で、直接理解の回路をしっかり作り、そのあと少しずつ、内容がむずかしい英文にレベルを上げていくと、確実に身につきます。


音読との連動による回路固定

目で読むだけでなく、「音読」も組み合わせると、直接理解の回路をもっと強くできます。自分の声で読むスピードは、理想的な速読のスピードと深く関係しています。

黙読で返り読みしてしまう人は、あえて前から音読することで、「戻れない」状況を作ります。

音読をするときは、ただ文字を追うのではなく、そのチャンクが表す場面や考えを頭の中にえがきながら読みます。文字を「音」に変え、その音をすぐ「イメージ」に変える練習をくり返すことで、頭の中の「日本語への翻訳」を通さずに、意味を取り出すスピードが上がります。

この「イメージする力」が上がるほど、日本語をはさむ必要がなくなり、最終的には「英語を英語のまま理解する」感覚が身についていきます。



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